就労支援事業F社 様
複数拠点の記録・請求・在宅就労をつなぐ業務システム
就労継続支援(A型・B型)を複数事業所で展開するF社様では、通所記録や支援状況、バイタル情報が紙や個別Excelで管理されていました。現場の打刻から国保連請求までをつなぐ業務システムをフルスクラッチで開発し、運用と機能拡張を継続して支援しています。
対象と担当範囲
- クライアント:F社 様(社名非公開)
- 業種:就労支援事業者(就労継続支援A型・B型)
- 制作物:「就労支援事業者向け 在宅就労支援・業務管理システム」フルスクラッチ開発
- 期間:2024年10月〜現在
- 担当範囲:要件定義/UI・UX設計/フロントエンド開発/バックエンド開発/インフラ構築/運用・機能拡張支援
- 使用技術:React/TypeScript/NestJS/PostgreSQL/MongoDB/Redis/AWS
導入前の状態
F社様は就労継続支援(A型・B型)を複数事業所で展開されており、利用者ごとの通所記録・支援状況・バイタル情報が紙や個別Excelで管理されていました。事業所単位での運用は確立していたものの、複数拠点をまたいで状況をリアルタイムに把握する仕組みが整っておらず、運営判断に時間がかかる状態でした。
また、国保連へ提出する請求帳票(就労継続支援提供実績記録票・個別支援計画など)の作成は手作業中心で、月次の集計・転記に大きな工数が発生していました。請求漏れや転記ミスを防ぐためのチェック体制にも改善の余地がありました。
加えて、在宅就労へのニーズが広がる中で、求人掲載や応募管理を支える専用の仕組みが追いついていませんでした。
選んだ方法と理由
市販のSaaSやパッケージに業務を寄せるのではなく、F社様の運営実態と今後の事業拡大を起点に業務全体を再設計するため、フルスクラッチ開発をご提案しました。システム管理者・事業所・利用者・通所打刻の4ポータルを軸に、現場の打刻から国保連請求までをつなぐ構成です。
実際の画面や処理
STEP 1:現場業務の可視化と要件定義
複数事業所の運用実態をヒアリングし、紙・Excelで動いていた業務フローを整理しました。法制度に沿った帳票要件、在宅就労の運用要件、現場でのバイタル取得や打刻運用までを含めて、システム化の範囲をF社様と一緒に定義しました。
STEP 2:4ポータル構成と帳票・請求の設計
システム管理者・事業所・利用者・通所打刻という4ポータル構成を軸に、ロール別の画面設計とデータ構造を設計しました。国保連請求に必要な帳票・CSV出力の要件もこの段階で整理しました。
STEP 3:フロントエンド・バックエンド・インフラの実装
React/TypeScriptによるフロントエンド、NestJSによるバックエンド、PostgreSQL/MongoDB/Redis/AWSによるインフラまで、開発全領域を内製で構築しました。帳票自動生成、在宅・通所どちらにも対応した打刻、事業所間の求人応募ワークフローなどを実装しています。
STEP 4:運用・機能拡張の継続支援
本番リリース後も、F社様の事業拡大にあわせて機能追加・改善を継続して支援しています。現場からのフィードバックを取り込みながら進めています。
導入後の変化
定性的な変化
複数事業所の通所記録・支援状況・バイタル情報をリアルタイムで一元管理できるようになり、紙やExcelに散らばっていた情報を一つの基盤で把握できる状態に変わりました。
月次の請求業務では、集計済みの提供実績記録表をボタン一つでダウンロードし、国保連請求用CSVを電子請求システムへ一括アップロードできるようになりました。手作業が中心だった請求業務の流れが、システム上でひと続きになっています。
事業所間の求人掲載・応募ワークフローも整い、インターネット環境があれば在宅で働ける就労機会を、より多くの利用者の方へ届けられる基盤ができました。通勤が難しい方の就労の選択肢を広げる第一歩となっています。



